記号 | ベース材料 |
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E | ポリイミド樹脂 |
N2 | 特殊ポリイミド樹脂 |
N3 | N2の薄型 |
J2 | N2のカバーフィルム付 |
J5 | J2の高温型 |
T | ガラス繊維強化エポキシ樹脂 |
S | Tのカバーフィルム付、半田ドット付 |
R | ガラス繊維強化ポリイミド樹脂 |
シリーズ名 | 概要 | 使用温度範囲 | ゲージ率 | 疲労寿命 |
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N2A | オープンフェイス型、抵抗素子およびベース材にコンスタンタン合金箔と積層ポリイミドフィルムを使用しています。 小さく、繰り返し性のあるクリープ特性を示します。 |
-75 ~ 95℃ (静ひずみ&動ひずみ) |
2.05 nom. | 107(±1500µε) 108(1500µε) |
J2A | カバーフィルム付、抵抗素子にコンスタンタン合金を使用しています。 カバーフィルムとベース材に積層ポリイミドを使用しています。 ゲージのはんだタブはオープンフェイスになっているのでゲージリードのはんだ付けは簡単です。 クリープ性能はN2Aシリーズと同等ですが、カバーフィルム付のため同じクリープ特性を維持するには適正なクリープコードを選択する必要があります。 |
-75 ~ 95℃ (静ひずみ&動ひずみ) |
2.05 nom. | 106(±1700µε) 107(1700µε) |
EA | オープンフェイス型、抵抗素子にコンスタンタン合金箔、ベース材に柔軟性のあるキャストポリイミドフィルムを使用しています。 他のシリーズに比べクリープ特性のばらつきが少し大きくなります。 そのためEAシリーズのゲージは各ゲージパターンごとに1つのクリープコードのみが用意されています。 |
-75 ~ 95℃ (静ひずみ) -195 ~ 175℃ (動ひずみ) |
2.05 nom. | 106(±1500µε) 107(1500µε) |
N2K | オープンフェイス型、抵抗素子に変性カルマ合金、ベース材に積層ポリイミドフィルムを使用しています。 TK、SKシリーズに比べ丈夫でフレキシブルであり、カルマゲージを使ったローコスト変換器に広く応用されています。 タブはリード線を簡単にはんだ付けできるように銅パッドになっています。 また、ほどんどのN2Kシリーズには温度感度補償タイプ(Modulus Compensated)のゲージが用意されています。 |
-75 ~ 95℃ (静ひずみ&動ひずみ) |
2.10 nom. | 107(1800µε) |
N3K | オープンフェイス型、抵抗素子にカルマ変性合金、ベース材に極薄の積層ポリイミドフィルムを使用しています。 このシリーズは形状が小さく、しかも高抵抗(5000Ω)なので4~20mA出力のプロセスコントロール用ひずみゲージ式トランスミッタ―やバッテリ駆動システム用の変換器に最適です。 ゲージタブはすべて銅パッドなのではんだ付けが容易です。 |
-75 ~ 95℃ (静ひずみ&動ひずみ) |
2.10 nom. | 107(1800µε) |
TK | オープンフェイス型、抵抗素子に変性カルマ合金、ベース材にガラス強化繊維の薄い積層エポキシフィルムを使用しています。 そのため上記シリーズに比べ使用温度が高く、疲労寿命も長くなっています。 全般的にコストも若干アップします。 ほとんどのTKシリーズには温度感度補償タイプ(Modulus Compensated)がオプションで用意されています。 またすべてのTKシリーズのゲージタブは銅パッドなのではんだ付けが容易です。 |
-75 ~ 150℃ (静ひずみ) -195 ~ 205℃ (動ひずみ) |
2.10 nom. | 107(±2000µε) 108(2000µε) |
SK | カバーフィルム付き、抵抗素子に変性カルマ合金を使用し、ゲージタブにはゲージリードをはんだ付けするための下はんだ(はんだドット)が施されています。 ベース材およびカバーフィルムの材料は薄い強化積層エポキシフィルムを使用しています。 ベース及びカバーフィルムが比較的硬いので、他のシリーズに比べ柔軟性がなく、取り扱いや接着時には注意が必要です。 温度感度補償タイプもオプションで用意されています。 |
-75 ~175℃ (静ひずみ) -195 ~ 230℃ (動ひずみ) |
2.10 nom. | 107(±2000µε) 108(2000µε) |
J5K | カバーフィルム付、抵抗素子に変性カルマ合金を使用したゲージで、とくに高温での使用に適しています。 ベース材とカバーフィルムの材料に積層ポリイミドフィルムを採用し、柔軟性を十分に確保しています。 ゲージタブ部分ははんだ付けが容易にできるよう銅メッキが施されています(DP)。 オプションで温度感度補償タイプも用意されています。 高温っかで性能を十分に発揮するためには、接着剤にM-Bond 450を使用して下さい。 |
-75 ~ 205℃ (静ひずみ) -195 ~ 260℃ (動ひずみ) |
2.10 nom. | 107(±2000µε) 108(1800µε) |
J5E | ベース材にフレキシブルで薄いポリイミドフィルム、抵抗素子にプラチナ-タングステン合金を使用したゲージです。 ゲージ表面はポリイミドフィルムで完全にカバーされており、ゲージタブにはゲージリードをはんだ付けするための下はんだ(はんだドット)が施されています。 従来のゲージに比べてゲージ率が倍以上大きいため通常のひずみレベルの半分以下の標準出力を得ることができます。 この特徴を活かして許容オーバーロードの大きい変換器、疲労寿命の長い変換器、直線性の優れた変換器などの設計に広く使われています。 温度によるゲージ率の変化がマイナス傾向になっており、これが多くのスチール製変換器バネ材の温度による弾性率の変化を補正するよう働き、温度による変換器出力の変化を補正しています。 プラチナ-タングステンゲージの温度出力はかなり大きく、高精度静的測定の場合は、ゼロ温度補償を十分に調整する必要があります。 |
-75 ~ 205℃ (静ひずみ&動ひずみ) |
4.50 nom | 108(±1500µε) |
RE | ベース材に薄くフレキシブルなガラスファイバ強化ポリイミドフィルム、抵抗素子にプラチナ-タングステン合金を使用しています。 ゲージ表面はゲージグリッド部およびタブ部にカバーフィルムのないオープンフェイス型です。 プラチナ-タングステン合金は従来のはんだフラックスを使用して簡単にはんだ付けすることができます。 J5Eシリーズ同様、ゲージ率が約4.5と大きく、J5Eと同じ分野での応用に適しています。 |
-75 ~ 205℃ (静ひずみ&動ひずみ) |
4.50 nom | 108(±1500µε) |
〔補足〕 変換器用ひずみゲージのゲージ率はパターンによって若干異なります。また、応力測定・解析のひずみ測定には適しません。 |
記号 | 自己温度補償 (S-T-C番号) |
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16 | スチール用 |
13 | アルミ合金用 |
MC | モジュラス補償ゲージ |
NC | 無保証ゲージ (プラチナ-タングステン合金ゲージ) |
記号 | フィルム封止オプション |
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W | ポリイミドラミネートしたゲージ端子と一体型 |
E2 | 約0.013mm厚のポリイミドフィルムでゲージグリッドをカバー |
E3 | 約0.01mm厚のエポキシ樹脂フィルムでゲージグリッドをカバー |
パターン | ゲージ寸法(mm) | パターン寸法(mm) | ベース寸法(mm) | シリーズ別型式番号 ※⃞内には自己温度補償番号が入ります。 ※( )内はオプション |
抵抗値 | |||
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ゲージ長 | ゲージ幅 | パターン長 | パターン幅 | ベース長 | ベース幅 | |||
1.91 | 1.52 | 5.6 | 4.83 | 7.1 | 6.4 | J2A-⃞-S036R-350 | 350Ω ±0.4% | |
J5K-⃞-S1448-350/DP | 350Ω ±0.4% |